RubyのWebアプリケーションフレームワークRuby on Rails。有名で人気もあるフルスタックのフレームワークです。
他のフレームワークも大体同じような傾向を持っていますが、フレームワークの進化にドキュメントの更新がなかなか追いつかない問題があったりします。更に和訳となると余計に時差があるためつらいつらい。
そのためRailsに限らず初心者の段階から出来るだけ英語のサイトを見たり検索したりするのが一番なのですが、とはいえ日本語書籍の需要もあろうかと。
というわけで1冊目。
Ruby on Rails 3 アプリケーションプログラミング
著者:山田 祥寛
販売元:技術評論社
(2011-05-12)
販売元:Amazon.co.jp
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最新のRails3準拠のつい最近発売された本です。現時点での日本語書籍としては最も情報が正確で使える本だと思います。
ただ、Rails初心者がいきなり読むのにはオススメしません。なぜかというと、この本はRailsの「レール」の部分…つまりアプリケーションの具体的な設計思想や開発フローまでを簡単には説明しきれていないからです。
このため、あくまで仕様書として用いるのが適当でしょう。
そこで次の本です。
RailsによるアジャイルWebアプリケーション開発
著者:Sam Ruby
販売元:オーム社
(2009-12)
販売元:Amazon.co.jp
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まず、この本はRails2準拠です。そのため、説明中に出てくるコマンドや設定ファイルの書き方がRails3では変わっていたりします。これは今となっては苦しい部分です。
しかしポイントは「レール」の部分の解説にあります。
本書では1つのWebアプリケーション(ショッピングサイト)開発を例に取り、一連の開発フローをわかりやすく解説しています。途中途中に少し突っ込んだ疑問とその回答等もあり、初心者が入るのには最適な本だと感じました。
これを読めばRailsアプリケーションの作り方がわかります。
まとめとしては、
・設計思想や開発フローを学ぶのには「RailsによるアジャイルWebアプリケーション開発」を。
・コマンドや設定等のリファレンスは「Ruby on Rails 3 アプリケーションプログラミング」を。
日本語ならこの2冊でそこそこフォロー出来るのではないかと思います。
(でもやっぱり英文のオンラインドキュメントを読んだ方が、タダだし情報も正確で早いのでオススメです。)