RSSリーダー。
かつてのブログ全盛時代におけるWebのアンテナそのもの。これを使っていなければ情強を名乗れない。RSSリーダーを使えないやつには何をやらせてもダメ。そんな栄華を極めたサービスも時代がSNSへとシフトして行くにつれ凋落の一途をたどっています。
2013年7月にGoogle Readerがサービス終了し、後を追うように2014年12月にはLivedoor readerが終了。最近では2017年8月にLive Dwango Readerも終了しました。現在ではFeedlyとInoreaderの二強といったところでしょうか。
一応、上記2つの使い勝手はなかなかです。しかしGoogle Readerが終了した理由として利用者が少ないためというのがあって以来、RSSリーダー自体の収益性は疑問視されており「ツールとしては必要とされているし細々と続けていくことは出来るんだろうけど今後成長する見込みもない」というのが大方の認識かと思います。
実際にはFeedlyもInoreaderも有料プランでないと「更新間隔が長い」「検索が出来ない」など運営継続のためには本サービス自体でお金を取らざるを得ず、結果としてライトユーザーは仕方なく無料で冷えた飯を食べているような状況が続いています。
私自身も申し訳ないと思いながらも、他のサービスにバンドルされているわけでもないのに(例えばAmazonプライムとかNetflixの会員になるとついでに使えるとかではなく)これ単体でお金は払えないよなあと結論してしまいました。
ただ、Inoreaderを使っているとその更新通知より先にTwiterで流れてくることとかがあったりしてその度にこうなんとも言えない難しさが頭をよぎっていました。
”自分だけのRSSリーダー”という選択肢
前置きが長くなりましたが、「じゃあ自分で用意すれば良くない?」と思い立ちました。
デスクトップクライアントという選択肢もありましたが、どうせならスマホ等からもアクセス可能なOSSのWebサービスが良いと色々探したところTiny Tiny RSSというのが良さそうということで導入してみました。
もちろん個人で運用できるサーバーが必要です。具体的には以下とのこと。自分はPHP7+mysql+Apacheでやりました。
PHP version 5.4 or newer (detailed PHP requirements)
PostgreSQL (9.1 or newer) or MySQL – InnoDB is required.
Tiny Tiny RSSのインストール
基本的には公式のInstallationNotesの通りですが日本語の情報としては以下が参考になりましした。
サーバーインストール型 RSS リーダー “Tiny Tiny RSS” に乗り換え | ぶっちろぐ
手順に現在との差分があれば書こうと思ったのですがこのまま出来てしまいました。良い意味でも悪い意味でも枯れてるんですよねえ。
今後の更新はgitのmasterにされるそうなので、
git pull origin master
するだけで良いです。
cronはhttpサーバーの権限で行われないとならないので、例えばwww-dataなら次のようにして設定します。
sudo -u www-data crontab -e
というわけで無事開通。OPMLインポートしました。
(ほぼニコニコ動画のマイリス監視用なんです・・・)
登録用のChrome拡張
Inoreaderには登録用のブックマークレットがあって、サイトからRSSフィードを自動検知して登録してくれる仕組みが便利でした。
TinyTinyRSSでも同じような機能が欲しかったので調べてみましたが、こちらが参考になりました。GoogleのRSS Subscription Extensionから使う方法です。書いてある通りですが拡張のオプションから
[自分のTinyTinyRSSのURL]/public.php?op=subscribe&feed_url=%s
を登録するだけです。
Firefox向けには公式のフォーラムでブックマークレットが公開されていました。こちらは試していませんので自己責任でお願いします。
Firefox Bookmarklet for Adding feeds – Tiny Tiny RSS
とりあえず動作も軽快で更新間隔も早くなり満足しています。
Dockerイメージにでもなっていれば誰でも簡単にインストールできてもっと普及しそうですが、そうするとますますRSSリーダーの陳腐化が進んでなんとも世知辛いですね。。